アガリクス茸の中で唯一、学術的に効果が認められているのが、ヒメマツタケです。
30年以上研究され続けている実績あるキノコです。
ヒメマツタケは、1965年にブラジルから日本に上陸したキノコです。
生活習慣病やガンに効果があるとされ、通称「アガリクス茸」として広く知られています。
ブラジルのピエダーテ地方の人が長寿であることから、なぜ長寿なのかを調査したアメリカの学者が、長寿とヒメマツタケの関係を突き止めました。
ピエダーテでは「神のきのこ」と呼び、食べていました。
ヒメマツタケの存在が広く伝わらなかったのは、育つ環境が限られていたからです。
育つ環境が限られていた貴重なキノコなので、「幻のキノコ」でもありました。
ヒメマツタケの式名称は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言い、和名が「ヒメマツタケ」です。
「アガリクス茸」というキノコは存在しないのですが、「アガリクス」という言葉だけが独り歩きしてしまい、勘違いをしてしまう人が増えています。
「アガリクス」というのはキノコの中で、「ハラタケ属」という種類を表す言葉です。
ハラタケ属に属するキノコは、なんと200種類以上。
つまり、アガリクスと言えるキノコは200種類以上存在するのです。
料理で使われるマッシュルームも、アガリクス(ハラタケ属)です。
この200種類以上もある中で、生活習慣病やガンに効果があると、学術的根拠があるのはヒメマツタケのみ。
間違えずに選んで欲しいアガリクスは、「ヒメマツタケ」です。
ヒメマツタケは、日中の気温は35度以上、夜間は20度以上。
昼と夜の湿度差があり、定期的に豪雨が降る環境でのみ成長します。
この限られた条件がそろって初めて育つため、「幻のキノコ」と呼ばれています。
育てる為には、徹環境底された管理が必要になります。
キノコは土壌の養分を吸って大きくなるため、土壌環境の影響をダイレクトに受けます。
有害物質による汚染された土壌で育つキノコは、安心して口にできません。キノコは土壌の養分を吸って大きくなるため、土壌環境の影響をダイレクトに受けます。
苗床の安全を保つ必要があります。
キノコは植物というより、菌の仲間です。
最高の環境下で育てても、種菌の品質によってヒメマツタケは変わります。
ヨーグルトが種菌によって味が大きく変わるように、キノコも種菌によって違いがでるのです。
露地栽培とハウス栽培はどちらが良いのか?
それは、ハウス栽培です。
自然環境下で育つヒメマツタケがもともと希少だったように、露地で育てるのは難しいことです。
ヒメマツタケは、湿度や、雨のタイミングで成長が大きく変化します。
日照りが続く際、露地栽培ではスプリンクラーを使って、水を撒きますが、それで全てのキノコが同じように成長できるか?というと、疑問が残ります。
いつでも、安心したヒメマツタケであるために、最良の環境で育てるハウス栽培である必要があります。
学名 | アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill) |
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和名 | ヒメマツタケ 原色日本新菌類図鑑(I)保育社 |
原産地 | 米国のフロリダ半島や南カロライナの平原にも分布しておりますが、主にブラジル東南部サンパウロの ピエダーテの山地に自生しております。 |
分類 | 名前もないキノコの種菌(胞子)が、1965年、現地の日系人、古本隆寿氏(農業)から、 三重県津市の故・岩出亥之助博士へ送られてきました。 培養試験の結果、これが ハラタケ科、ハラタケ属に属するアガリクス・ブラセイ・ムリルなる学名のキノコであることが、1967年ベルギーのハイネマン博士によって鑑定されました。 |
人工栽培 | 日本とブラジルの気候、風土、土壌などの 違いから、種菌の培養、さらに効率よく発茸させるには 10余年もの歳月を要しました。 稲ワラやサトウキビバガスなどの堆肥の上に土でウネ床を作り、その根元に種菌を接種する特殊なハウス栽培「ウネ作り法」が確立されたのが1975年であり、大量生産の目途が立ち、栽培の努力が実ったのは1978年でした。 |
命名 | 分類学上から「変りハラタケ」と呼ばれていましたが、出荷初日に遊びにきた近所の女の子が、そのキノコを見るなり「まぁ可愛いキノコ、オヒメサマのようだわ」と声を上げました。 かくて、実用化の記念すべき日に「姫マツタケ」と命名されたのです。 |
摂取方法 | 一見、マッシュルーム(ツクリタケ)に似ていますが、柄は太くて長く、香りが強く、 その肉質には甘味があり、歯ざわりも良いという特徴があります。そのため、和・洋・中華料理に適しているといわれています。 乾燥したものは、煎じて服用するのが一般的です。 お茶代わりに飲みますとおいしいです。 |