ヒメマツタケは、1965年にブラジルから日本に上陸したキノコです。
ヒメマツタケの存在が広く伝わらなかったのは、育つ環境が限られていたからです。
ヒメマツタケの式名称は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言い、和名が「ヒメマツタケ」です。
「アガリクス茸」というキノコは存在しないのですが、
「アガリクス」という言葉だけが独り歩きしてしまい、勘違いをしてしまう人が増えています。
「アガリクス」というのはキノコの中で、「ハラタケ属」という種類を表す言葉です。
ハラタケ属に属するキノコは、なんと200種類以上。
つまり、アガリクスと言えるキノコは200種類以上存在するのです。
料理で使われるマッシュルームも、アガリクス(ハラタケ属)です。
自然環境下で育つヒメマツタケがもともと希少だったように、露地で育てるのは難しいことです。 ヒメマツタケは、湿度や、雨のタイミングで成長が大きく変化します。 いつでも、最良の環境であるようハウス栽培で育てています。
大きなヒメマツタケと小さなヒメマツタケがあった時、あなたはどちらのヒメマツタケを選びますか? 多くの人が大きな方を選んでしまいがちですが、キノコは「育ちきる直前」が1番良い状態なのです。 特にキノコ類は、繁殖の為に胞子を飛ばします。 この胞子は、傘が開くことで拡散します。 つまり、傘が開く前というのは、拡散する為のエネルギーを蓄えている状態なのです。 日本食菌工業では、一番良い状態のヒメマツタケを収穫し、原料を作っています。
ヒメマツタケを育てる時に大切になる「苗床」。 日本食菌工業では、ビタミンやミネラルを豊富に含むサトウキビバガス(サトウキビを絞った後の端材)や米ぬかなど、選び抜いた素材を使用しています。 ヒメマツタケを育てる際、「藁」を使っているところが多いですが、藁は農薬が残りやすい(残留農薬がおこりやすい)ものです。 残留農薬を配慮し、農薬を使わずに育つサトウキビバガスを使い、約2ヶ月という長い時間をかけて、丹念に準備し、苗床を作り上げます。
ヒメマツタケの収穫は、時間との戦いです。
自己分解酵素という酵素を持つヒメマツタケは、成長後に放っておくと、数時間でドロドロに溶けてしまいます。
そのため、24時間いつでも収穫ができる体制を整え、最適なタイミングで収穫作業を行って います。
収穫したヒメマツタケは直ちに洗浄/乾燥を終え、収穫から乾燥に入るまでの時間はわずか1分。
ヒメマツタケの豊富な成分を、あますところなく製品に活かしております。