犬に人間用のヨーグルトを与えても良いのか気になる飼い主の方も多いのではないでしょうか?ヨーグルトは腸内環境を整えたり、カルシウムを補給したりするのに役立つ食品ですが、加糖ヨーグルトや一部の成分が犬にとって有害となる場合があります。本記事では、犬にヨーグルトを与える際の注意点や、適したヨーグルトの種類、与えるメリットについて詳しく解説します。安全に愛犬の健康をサポートするための正しい知識を身につけましょう。
- 犬に人間用のヨーグルトを与えても良いのか?
- 犬に適したヨーグルトの種類と選び方
- ヨーグルトを与える際の注意点
- ヨーグルトを与えることのメリット
目次
犬に人間用(加糖)のヨーグルトを与えても大丈夫?
犬に人間用のヨーグルトを与えても良いのか疑問に思う飼い主は多いでしょう。
無糖のプレーンヨーグルトであれば、犬への害はありません。しかし、加糖ヨーグルトには犬にとって体調を悪化させるリスクが伴う可能性があるため、注意が必要です。
▼加糖ヨーグルトの場合は以下のリスクが考えられます。
血糖値の急激な変動 | 人工甘味料の一種であるキシリトールが含まれている場合、犬の血糖値を急激に下げ、最悪の場合、命に関わる可能性がある。 |
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肥満や糖尿病のリスク | 加糖ヨーグルトには、砂糖やその他の甘味料が多く含まれ、人間ほど効率よく糖を代謝できないため、肥満体や糖尿病になりやすい。 |
犬によっては乳糖不耐症の可能性があるため、ヨーグルトを与えた後の1週間ほどは体調変化をよく観察しましょう。万が一にも、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が見られた場合は、ヨーグルトを控え、獣医師に相談することをおすすめします。
犬にヨーグルトを与える際は、加糖ではなく無糖のプレーンヨーグルトを与えるようにしましょう。ヨーグルトには犬の健康をサポートしてくれる栄養素が多く含まれており、与える際の注意点なども踏まえ、正しい与え方を把握しておく事が大切です。
犬に与えても良いヨーグルト
犬に適したヨーグルトは、添加物や甘味料が入っていない無糖ヨーグルトです。
また、市販の無糖ヨーグルトの多くには乳酸菌が含まれているものが多く、腸内環境の改善などの健康を維持する効果があります。
ここでは、市販で購入できるおすすめのヨーグルトの種類や主な成分についてご紹介します。
▼与えても問題ないヨーグルト
商品 | 詳細 | 主な成分 |
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商品:明治ブルガリア
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(100gあたり) |
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商品:小岩井 生乳100%ヨーグルト
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(100gあたり) |
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商品:7&i プレーンヨーグルト
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(100gあたり) |
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商品:オイコス(Oikos) 無糖・無脂肪のプレーンタイプ 値段:約199円(税込) |
1個(113g)あたり |
一般的にスーパーやコンビニなどの市販で購入できるヨーグルト(無糖)をご紹介しておりますが、地域によって、販売されているヨーグルトが異なるため、購入前に必ず含まれる成分表を確認してから無糖のヨーグルトを与えるようにしましょう。
犬に与えてはいけないヨーグルト
犬に加糖ヨーグルトや人工甘味料が含まれているものは避ける必要があります。
また、主にヨーグルトに含まれるキシリトールは低血糖や肝障害など犬にとって有害な要素があるため、特に注意が必要となります。
▼以下の成分が含まれるヨーグルトは与えるのを控えましょう。
成分 | 与えてはダメな理由 |
---|---|
キシリトールが含まれるヨーグルト | 犬の体内では、キシリトールが急激にインスリンを分泌させ、血糖値が急降下(低血糖症)する可能性がある。 |
フルーツが入ったヨーグルト | 有害なフルーツが含まれている可能性がある。特に、ぶどう・レーズンは犬にとって毒性があり、腎不全を引き起こす恐れがある。 |
チョコレート、ナッツ入りのヨーグルト | 犬にとって有害な成分を含んでおり、 嘔吐・下痢・ふらつきなどの症状に加え、神経系や心臓に悪影響の可能性がある。 |
犬にヨーグルトを与える際は、原材料をしっかりと確認し、安全なものを選ぶことが大切です。
以下のヨーグルトは主にスーパーなどの市販で販売されている加糖のヨーグルトです。上記で触れえた症状を防ぐ上でも必ず避けるようにしてください。
▼与えてはダメなヨーグルト
商品 | 詳細 | 主な成分 | ダメな理由 |
---|---|---|---|
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商品:ダノンBIO フルーツ 値段:約178円(税抜) |
(100gあたり) |
商品により含まれるフルーツが異なるが、ぶどうやいちじくなど、犬に有害な果物が含まれている場合がある。 |
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商品:明治ブルガリアヨーグルト 朝のフルーツミックス 値段:約140円(税込) |
1個(70g)あたり |
柑橘類(オレンジ・グレープフルーツ)が含まれており、胃腸に負担をかけ、下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある。 |
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商品:チチヤス 低糖ヨーグルト 値段:約120円(税込) |
1個(80g)あたり |
糖質や糖類が多く含まれている加糖ヨーグルトであり、肥満や糖尿病リスクが高い。 |
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商品:森永アロエヨーグルト 値段:約130円(税込) |
1個(118g)あたり |
アロエは消化不良や中毒の原因となる可能性がある。 |
こちらの商品は、犬にとって有毒な要素を含んでいるため避けるようにしましょう。
この他にもチョコレートやナッツが含まれている商品に関しても同様に犬にとって有害となるため、飼い主の方は必ず与える際に注意してください。
ヨーグルトを与える際の注意点
ヨーグルトは犬にとって腸内環境を整えたり、カルシウムを補給したりするのに役立つ食品ですが、与え方を誤ると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 過剰摂取による消化不良や下痢
- 乳製品アレルギーによるかゆみ・嘔吐・下痢・皮膚の赤み
- 冷えたヨーグルトによる消化不良
ヨーグルトの与え過ぎや、冷たい状態で与えた場合には、体調不良を起こす原因となり得ます。飼い主の方は以下の注意点を守りながら、安全に与えることを心掛けましょう。
胃腸炎や下痢の場合は与えない
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整える働きがありますが、すでに胃腸が弱っている犬や下痢の症状がある犬に与えた場合、逆に症状を悪化させる可能性があるため、ヨーグルトは控えましょう。
【注意すべきケース】
下痢をしている犬 | さらに腸内環境が乱れ、脱水症状を引き起こす可能性あり。 |
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胃腸炎を患っている犬 | ヨーグルトの乳酸菌が腸の炎症を刺激し、嘔吐や腹痛を悪化させることがある。 |
抗生物質を服用している犬 | 一部の抗生物質とヨーグルトの乳酸菌が相互作用し、腸内のバランスを崩す場合がある。 |
犬が胃腸の不調を抱えている場合は、水分補給を優先し、消化の良い食事を心がけることが重要です。もし、ヨーグルトを与えたい場合は、症状が完全に回復した後に一口サイズなどの少量で様子を見ながら与えましょう。
アレルギー有無を確認しておく
犬の中には乳製品アレルギーを持っている犬もいるため、血液検査や皮膚テストなどを事前に実施し、安全であることを確認しておきましょう。
- 皮膚のかゆみ・赤み(特に耳や顔まわり)
- 下痢や嘔吐
- 目の充血・涙目
- 食欲不振や元気がなくなる
初めてヨーグルトを与える際は必ずティースプーン1杯程度の少量からスタートし、24時間ほどは症状の兆候がないかを観察し、アレルギー反応が見られた場合には、すぐに中断し、獣医に相談しましょう。
与えすぎは下痢の原因になる
犬は成犬(小型犬・中型犬の場合1歳から7歳頃、大型犬の場合1歳半から5歳頃まで)になるにつれて乳糖を消化できずらくなり、下痢や軟便を引き起こすことがあります。子犬の場合でも同じく下痢や軟便などの可能性に加え、将来的に肥満体になりやすくなってしますため、年齢に関わらずヨーグルトは与え過ぎないように気をつけましょう。
- 水っぽい便が出る
- お腹が張る・ガスが溜まる
- 嘔吐することがある
このような症状が見られた場合には与えることを控え、半日から1日程度食事を抜いて胃腸を休ませてあげましょう。
アレルギーと同じく、最初は少量から与えることを意識し、犬の消化具合を確認しながら与えるようにしましょう。
適切な量について
与え過ぎを避けるため、犬の体重に応じた適量を把握しておくことが大切です。
以下、犬の体格に応じた適切な量となります。ヨーグルトを与える際に参考にして与えましょう。
▼体重別の適量ガイドライン
体重 | 1回の適量 |
---|---|
小型犬(~5kg) | ティースプーン1杯程度 |
中型犬(5~15kg) | 大さじ1杯程度 |
大型犬(15kg~ | 大さじ2杯程度 |
犬の適量を把握し、健康の妨げとなるリスクを軽減しましょう。また、毎日与えるのではなく、週1,2回などの時々のご褒美として与えるのが理想的です。ドッグフードなどにトッピングして与えるのも良いでしょう。
冷えたままのヨーグルトは与えない
冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトは約10℃前後と冷えた状態で、犬の胃腸に負担をかける可能性があるため、必ず与える際には20℃前後の常温にしてから与えましょう。
- 胃腸が冷えて消化不良を起こしやすくなる
- 腸の動きが鈍くなり、下痢や軟便の原因になる
- 特にシニア犬や胃腸が弱い犬には負担が大きい
このような症状を避けるためにも、常温の状態で与えてあげましょう。
例えば、冷蔵庫から出して10~15分ほど置いてから与えてあげることやお湯を少量混ぜ、人肌程度に温めてから与えるなどの工夫一つでリスクを避けることができます。
犬にヨーグルトを与えるメリット
ヨーグルトを与えることで以下の3つのメリットが挙げられます。
- 腸内環境を整える
- 免疫力が向上する
- 丈夫な体作りが期待できる
ヨーグルトを適切な量与えることで、このような健康維持をサポートする効果があります。しかし、単に「健康に良い」というだけでなく、具体的にどのようなメカニズムで体に良い影響を与えるのかを理解することが大切です。ここでは、ヨーグルトが犬にもたらす3つの主要なメリットについて詳しく解説します。
腸内環境の改善
犬の腸内には、善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)・悪玉菌・日和見菌の3種類の腸内細菌が存在し、それぞれがバランスを保ちながら腸内環境を形成しています。このバランスが崩れると、便秘や下痢といった消化トラブルを引き起こす原因となります。
ヨーグルトには、善玉菌を増やす効果があり、悪玉菌の増殖軽減や腸の粘膜を保護し、有害な細菌やウイルスの侵入を防ぐ効果が見込めます。
▼期待できる具体的な効果
便秘の解消 | 善玉菌が腸の働きを活発にし、スムーズな排便を促す。 |
---|---|
下痢の改善 | 腸内バランスを整えることで、過剰な水分吸収や悪玉菌の増殖を防ぐ。 |
腸の健康維持 | 腸の蠕動運動を正常化し、腸の炎症を予防する。 |
善玉菌より悪玉菌が多くなることで腸内環境が悪化するとされているため、悪玉菌の増殖を防止する効果のあるヨーグルトは腸の健康維持に役立つ食べ物と言えます。
免疫力の向上
腸は免疫細胞の70%以上が存在する「免疫の中心」といわれる臓器です。腸内環境が整うことで、免疫細胞が活性化し、病気に対する抵抗力が高まると考えられています。
ヨーグルトの効果により腸内環境が整うことで、腸の炎症を引き起こす物質の分泌が抑制され、腸の炎症を抑える効果や、風邪や胃腸炎などの感染症のリスクを軽減する効果が見込めます。
特に子犬・シニア犬・病後の犬は免疫力が低下しやすいため、腸内環境を整える必要があります。もし、愛犬が体調を崩しやすい場合には定期的にヨーグルトを与えるだけで改善できる可能性があります。
カルシウム補給で丈夫な体になる
カルシウムは犬の骨や歯の健康維持に欠かせない栄養素であり、ヨーグルトには豊富なカルシウムが含まれており、丈夫な体作りをサポートする効果があります。特に成長期の子犬や足腰の悪いシニア犬は、カルシウムが不足しやすいため、意識的にカルシウムを補給することが大切です。
▼期待できる具体的な効果
関節トラブルの予防 | 特に大型犬は関節疾患(股関節形成不全など)になりやすいため、適量のカルシウム補給で関節トラブルを未然に防ぐ。 |
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シニア犬の骨密度低下を防ぐ | 加齢による骨のもろさでの骨折リスクを軽減する。 |
犬にとってカルシウムは必要不可欠な栄養素ですが、過剰に摂取してしまうと、尿路結石や腎臓への負担が増えるため、適量を守ることを意識しましょう。
どんな時にヨーグルトを与えるのがおすすめ?
ヨーグルトは犬の健康に多くのメリットをもたらす食品ですが、毎日の食事とするのではなく、週1,2回などの定期的なデザートとして与えることが重要です。
では、どのようなシチュエーションでヨーグルトを与えるとより効果的なのか、3つのシチュエーションとその理由をご紹介します。
- 香りと味で食欲を刺激
- ドライフードに混ぜることで食べやすくなる
- ヨーグルトには水分が多く含まれており、脱水予防に役立つ
- 夏場の散歩後や暑い時間帯に与えると、クールダウンに最適。
- 乳酸菌やビフィズス菌が善玉菌を増やし、腸内環境を改善する
- 便秘や軟便の予防・改善に役立つ
- 消化を助け、胃腸の負担を軽減する
愛犬の食欲がない時や便秘などの症状が見られた場合には、様子を見ながらヨーグルトを与えてあげることで回復に役立つことが期待されます。
健康のためにヨーグルトを与えるなら代替手段も検討する
ヨーグルトでも犬の健康をサポートすることが可能ですが、与え方などには必ず注意が必要となります。
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まとめ
犬にヨーグルトを与える際は、無糖のプレーンヨーグルトを選び、適量を守ることが重要です。加糖ヨーグルトやキシリトール入りのものは、血糖値の急変動や肥満、低血糖症のリスクがあるため避けましょう。また、乳糖不耐症の犬もいるため、初めて与える際は少量から試し、体調を確認することが大切です。
ヨーグルトは腸内環境を整え、免疫力向上やカルシウム補給に役立つ一方、過剰摂取すると消化不良や下痢を引き起こす可能性があるため、飼い主は与える前にヨーグルトの成分表を確認したうえで適切な量を与えてください。
忙しい方などは、サプリメントを使用して健康をサポートするのも一つの手段です。
ライフスタイルに合わせて、犬の健康をサポートしてみてはいかがでしょうか。