2024/11/29

老犬の体が熱い原因は?発熱の目安や対処法をご紹介

愛犬の体調がいつもと違うと感じたとき、飼い主としてどのように対応すればよいか迷うことはありませんか?特に老犬になると体力が衰え、健康状態が変化しやすいため、飼い主がちょっとした異変に気付けることが大切です。
この記事では、老犬の発熱の原因や、家庭でできる対処法、さらには動物病院を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。また、普段からできる健康管理のポイントもご紹介します。

 

犬の平熱と発熱の目安

犬の平熱を知ることは、体調不良の早期発見につながる重要なポイントです。犬の平熱は一般的に37.5〜39.2℃程度とされています。発熱の目安としては、39.5℃を超える場合が異常とされ、特に40℃以上に達すると緊急性が高くなります。この数値を覚えておくことで、愛犬の健康状態を把握しやすくなります。

以下の表では、犬の平熱や発熱の目安について整理しています。日常的な健康管理の際に参考にしてください。

状態

体温の目安

注意点

平常時

37.5〜39.2℃

特に異常なし

軽度の発熱

39.3〜39.9℃

注意深く様子を観察する

高熱

40℃以上

速やかに獣医師に相談する

愛犬の体温を測る際には、耳式体温計や肛門式体温計を使用することが一般的です。それぞれの特徴を把握し、適切な方法で測定してください。次のセクションでは、具体的な体温の測り方について詳しく解説します。

体温の測り方

犬の体温を正確に測るには、適切な道具と方法を選ぶことが大切です。以下に、耳式体温計と肛門式体温計を使った測り方をご紹介します。

耳式体温計を使用する場合

  1. 犬をリラックスさせ、静かな環境を整えます。
  2. 体温計の先端を耳の中に優しく挿入します。
  3. 体温が表示されるまで数秒待ちます。

耳式体温計は、短時間で結果が出るため便利ですが、耳の中が汚れている場合には正確な測定が難しいことがあります。

肛門式体温計を使用する場合

  1. 犬を立たせ、尻尾を優しく持ち上げます。
  2. 体温計の先端にワセリンやベビーオイルを塗布します。
  3. 肛門に約1〜2cm挿入し、安定した状態で測定します。

肛門式体温計は、耳式よりも正確な結果を得られるため推奨されますが、犬が嫌がる場合もあるため慎重に行ってください。

これらの方法を実践することで、愛犬の平熱を把握しやすくなります。次は、老犬の体が熱くなる原因について見ていきましょう。

老犬の体が熱い原因として考えられること

老犬の体が熱くなる原因はさまざまです。このセクションでは、以下の5つの主な原因について解説します。

  • 日光に長時間あたりすぎた
  • 熱中症
  • 感染症
  • 炎症性疾患
  • 悪性腫瘍

これらの原因を理解することで、愛犬の状態に合わせた適切な対処法を見つけやすくなります。それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

日光に長時間あたりすぎた

健康のために日光浴をさせようと日当たりの良い窓際に犬を寝かせる人も多いと思います。若い犬であれば暑さを感じて自分で場所を移動しますが、老犬になると温度の変化に鈍感になるためその場に居続けてしまうことも少なくありません。日光に長時間あたることで、以下のような症状が現れる場合があります。

  • 呼吸が荒くなる
  • 舌を出して過剰にハアハアと呼吸する
  • 元気がなくなる

愛犬がこれらの症状を示した場合、すぐに涼しい場所に移動させ、水分補給を行いましょう。また、夏場の散歩は早朝や夕方の涼しい時間帯に行うのが理想的です。

熱中症

熱中症は、犬の命に関わる深刻な状態です。特に老犬は体温調節が苦手なため、以下の初期症状を見逃さないことが大切です。

  • 過度のよだれ
  • 呼吸困難
  • 目が充血する

症状が進行すると、意識がもうろうとしたり、倒れることがあります。この場合は即座に獣医師に相談してください。熱中症を防ぐためには、外出時の水分補給や、適切な休憩を心掛けることが重要です。

感染症

感染症は老犬にとって体温上昇の一因となることがあり、早期発見と治療が非常に重要です。主な感染症として、次のようなものが挙げられます。

  • 犬パルボウイルス: 嘔吐や下痢を伴う急性症状。
  • レプトスピラ症: 高熱や黄疸を引き起こす感染症。
  • 細菌性皮膚炎: 局所的な炎症とともに体温が上昇する。

これらの感染症は早期に治療を受けることで進行を防ぐことができます。普段から愛犬の食欲や排泄状態を観察し、少しでも異変を感じた場合は速やかに獣医師に相談してください。

炎症性疾患

炎症性疾患も老犬の体温を上昇させる原因の一つです。たとえば以下のような疾患があります。

  • 関節炎: 歩行の際に痛みを伴い、熱を持つことが多い。
  • 膵炎: 胃腸の不調や嘔吐を伴う場合がある。

これらの疾患は慢性的な経過をたどることが多いため、早期発見のためには定期的な健康診断が欠かせません。また、患部に触れた際の熱感も炎症のサインですので、注意深く確認してください。

悪性腫瘍

老犬に多く見られる悪性腫瘍は、体の一部が熱を持つ原因になることがあります。特に、以下の症状には注意が必要です。

  • 局所的な腫れやしこり
  • 食欲不振や体重減少
  • 動きが鈍くなる

これらの症状が見られた場合、腫瘍性疾患の可能性を疑い、早急に検査を受けることをおすすめします。悪性腫瘍の治療は早期に開始するほど予後が良いため、普段から体の異常をチェックする習慣をつけましょう。

老犬の体が熱い時に家でできる対処法

老犬の体が熱くなった場合、家庭での適切な対処が重要です。このセクションでは、以下の2つの主な対処法について解説します。

  • 熱の下げ方と冷やす場所
  • 犬用のスポーツドリンクを飲ませる

これらの方法を理解し、実践することで、緊急時の対応に迷うことがなくなります。それでは、詳細を見ていきましょう。

熱の下げ方と冷やす場所

老犬の体温を下げる際には、以下の部位を冷やすと効果的です。

  • 脇の下
  • 内股
  • 首の周り

冷たいタオルや冷却シートを使用し、直接肌に触れないようにしてください。また、冷やす時間は10分程度を目安とし、冷やしすぎによる低体温を避けるために途中で体温を確認することが重要です。

以下に家庭で使える冷却方法をまとめました。

方法

必要なもの

手順

冷たいタオルを使う

タオル、水、氷

タオルを冷水に浸し、軽く絞る。犬の脇に当てる。

保冷剤をタオルで包む

保冷剤、タオル

保冷剤を直接当てずにタオルで包み、内股に置く。

冷却シートを使用する

冷却シート

商品説明に従い、適切に使用する。

これらの方法は簡単に実践できるため、緊急時にも安心です。

犬用のスポーツドリンクを飲ませる

脱水症状を防ぐためには、適切な水分補給が必要です。市販の犬用スポーツドリンクを活用することで、手軽に必要な水分と電解質を補うことができます。

市販ドリンクを選ぶ際のポイント

  • 人間用のスポーツドリンクは成分が濃すぎるため避ける。
  • 犬専用の商品を選び、適切な量を与える。

手作りスポーツドリンクのレシピ

以下は、簡単に作れる犬用の手作りドリンクの例です。

材料

分量

500ml

食塩

小さじ1/4

ブドウ糖、もしくは純粋はちみつ

小さじ2

これらを混ぜ合わせて与えることで、脱水症状を和らげることが可能です。ただし、飲みすぎないよう適量を心掛けてください。

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老犬の発熱で受診する目安

老犬が発熱している場合、どのタイミングで受診すべきかを明確に知っておくことが重要です。このセクションでは、以下の5つの症状について詳しく説明します。

  • 40度以上の発熱
  • ぐったりしていて元気がない
  • 震えている、痙攣している
  • メス犬で陰部から膿が出ている
  • 嘔吐や下痢の症状がある

これらの症状を把握しておくことで、適切なタイミングで動物病院を受診し、愛犬の命を守ることができます。それでは、詳細を見ていきましょう。

40度以上の発熱

体温が40度を超えた場合、非常に危険な状態と考えられます。高熱は内臓に負担をかけ、速やかな対応が必要です。特に以下のような状況が見られる場合は、緊急で病院を受診してください。

  • 呼吸が荒くなる
  • 食欲が全くない
  • 横になったまま動かない

受診の際には、家で測定した体温の記録を持参すると診断がスムーズになります。日常的に体温を記録する習慣をつけることで、異常を早期に察知しやすくなります。

ぐったりしていて元気がない

愛犬が普段と比べてぐったりしている場合は、重大な症状の前兆である可能性があります。以下のような観察ポイントに注目してください。

  • 歩くのを嫌がる
  • 食事や水を口にしない
  • 目つきがどんよりしている

これらの症状が見られる場合、発熱だけでなく別の疾患が隠れている可能性もあります。すぐに獣医師に相談することをおすすめします。

震えている、痙攣している

犬が震えている、または痙攣している場合は、体温の異常だけでなく神経系の問題が疑われます。特に、以下の症状が見られる場合は緊急性が高いです。

  • 痙攣が数分以上続く
  • 震えが止まらない
  • 意識がもうろうとしている

これらの状態は命に関わる可能性があるため、迷わず動物病院へ連絡し、指示を仰ぎましょう。搬送中も体温を下げすぎないように注意してください。

メス犬で陰部から膿が出ている

陰部から膿が出ている場合、子宮蓄膿症などの重大な病気の可能性があります。特に、以下のような症状を伴う場合は注意が必要です。

  • お腹が膨らんでいる
  • 発熱が続いている
  • 水を大量に飲むが排尿量が少ない

子宮蓄膿症は早急な手術が必要になることが多いため、すぐに動物病院を受診してください。

嘔吐や下痢の症状がある

嘔吐や下痢は体力を大きく消耗し、重症化すると脱水症状を引き起こします。特に、以下の症状を伴う場合は受診が必要です。

  • 嘔吐や下痢が1日に何度も続く
  • 血が混じった便や嘔吐物が見られる
  • 水を飲むとすぐに吐く

嘔吐や下痢の症状がある場合は、絶食や水分補給を調整しつつ、速やかに動物病院での診察を受けてください。

老犬の発熱に気付くために普段からできること

普段から老犬の健康状態を観察し、小さな異常に気付くことが発熱の早期発見につながります。このセクションでは、次の3つのポイントを紹介します。

  • パートナーの平熱を知っておく
  • 老犬は暑さに気付けないことがあると知っておく
  • 毎日の様子をしっかりと観察する

これらを日常的に実践することで、愛犬の健康を守りやすくなります。それでは、詳しく見ていきましょう。

パートナーの平熱を知っておく

老犬の健康管理の第一歩として、平熱を知ることが重要です。以下の手順で平熱を記録してください。

  1. 犬が落ち着いているときに体温を測る。
  2. 平熱をノートやアプリに記録する。
  3. 定期的に測定を繰り返し、平熱の範囲を把握する。

これにより、日常との違いにすぐ気付き、早期の対応が可能になります。

老犬は暑さに気付けないことがあると知っておく

老犬になると体温調節機能が低下し、自分では暑さや寒さに気付けないことがあります。そのため、飼い主が環境を適切に管理することが非常に重要です。特に夏場や暖房の効いた室内では、以下のような工夫を行いましょう。

暑さ対策のポイント

  • 室内の温度を24~26℃に保つ(エアコンの活用)。
  • 日差しの強い時間帯はカーテンやブラインドで遮光する。
  • 散歩の時間を早朝や夕方の涼しい時間帯に設定する。

老犬が環境に適応できるような工夫を心掛けることで、体温上昇や健康トラブルを未然に防ぐことが可能です。

毎日の様子をしっかりと観察する

日常的な観察は、発熱などの異常を早期に発見するための重要な手段です。以下の観察ポイントを日々チェックしてください。

  • 食欲: 食べる量が減った場合は要注意。
  • 排泄: 尿や便の状態を確認する。
  • 行動: 動きが鈍い場合やぐったりしている場合。

これらを記録することで、小さな異常も見逃さずに対応できます。

まとめ

この記事では、老犬の体が熱くなる原因や家庭での対処法、そして受診すべき症状についてお伝えしました。愛犬の健康管理は、飼い主のちょっとした気づきから始まります。発熱が見られた場合、体温を測り、冷却や水分補給などの家庭でできるケアを施しつつ、必要に応じて速やかに獣医師に相談してください。また、普段から健康観察を行うことで、異常を早期に発見しやすくなります。大切なパートナーの健康を守るため、この記事で得た知識を日々の生活に活用してみてください。