2024/12/20

犬に食べさせても良い果物とは?各フルーツに含まれる栄養素や注意点を解説

愛犬に果物を与えることを検討されている飼い主さんも多いのではないでしょうか。果物には様々な栄養が含まれており、適切に与えることで愛犬の健康維持に役立てることができます。

しかし、すべての果物が犬にとって安全というわけではありません。中には少量でも重大な健康被害を引き起こす危険な果物も存在します。

そこで本記事では、犬に与えても良い果物と避けるべき果物について詳しく解説し、安全な与え方のポイントをご紹介します。

犬に食べさせる果物のOK・NGリスト

適切な果物を選択すれば、健康維持に役立ちます。

しかし、すべての果物が安全というわけではありません。そこで、犬に与えても良い果物と避けるべき果物を詳しく解説していきます。

食べて良い果物リスト

いちご

さくらんぼ

スイカ

パイナップル

バナナ

マンゴー

みかん(オレンジ)

メロン

もも

食べさせてはいけないNGリスト

イチジク

柑橘類の外皮

ドライフルーツ

ぶどう(レーズン)

プルーン

NGリストに含まれる果物を与えてしまうと、健康を大きく損なうリスクがあるため、注意が必要です。

 【栄養素付き】犬に食べさせても良い果物

以下のような果物を与えることによって、通常のドッグフードだけでは補いきれない栄養を手軽に補給することが可能です。

犬の健康をサポートする効果をもつ果物

いちご

さくらんぼ

スイカ

パイナップル

バナナ

マンゴー

みかん(オレンジ)

メロン

もも

ここでは、安全に与えられる果物について、含まれる栄養素と健康効果を詳しく解説していきます。

 いちご

いちごには、愛犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

特に注目したいのがビタミンCです。以下のような効果があります。

  • 感染症予防
  • ストレス緩和
  • 貧血予防

さらに、いちごに含まれる食物繊維には腸内環境を整える効果があるため、便秘に悩む愛犬におすすめの果物といえるでしょう。

ポリフェノールも豊富に含まれており、老化防止や免疫力向上にも期待が持てます。

与える際は、ヘタを丁寧に取り除き、水でよく洗い流しましょう。

ヘタが付いたまま食べさせると、喉に詰まってしまう可能性があります。

 柿

柿は愛犬の健康維持に役立つ栄養成分が豊富に含まれている果物です。主な栄養素として、以下のようなものが挙げられます。

栄養素

役割

ビタミンC

免疫力向上

βカロテン

白内障予防

食物繊維

便秘改善

熟した柿を与える分には問題ありませんが、渋柿は絶対に与えてはなりません。

渋柿に含まれるタンニンは、愛犬の胃を刺激して嘔吐や下痢を引き起こす恐れがあるからです。

そのため、柿を与える際は必ず完熟したものを選ぶのが重要になります。

犬に柿を与える際は、小さく切り分けて種を取り除き、皮も剥いてから食べさせることをおすすめします。種や皮には消化に悪い成分が含まれている可能性があるためです。

特に柿が実る季節は、散歩中に落ちている渋柿を愛犬が口にしないよう、注意深く見守る必要があるでしょう。

 さくらんぼ

さくらんぼは、抗酸化作用に優れた成分が多く含まれている果物です。犬に接種させることで、以下のようなメリットが挙げられます。

栄養素

役割

ビタミンC

免疫力強化、アンチエイジング

アントシアニン

ビタミンCとの相乗効果で免疫力向上、老化防止に役立つ

カリウム

酵素活性化

なお、さくらんぼを犬に与える際に最も重要なのは、種と茎を取り除くことです。

種と茎には有毒物質「アミグダリン」が含まれており、誤って飲み込んでしまうと、青酸ガスが発生して中毒症状の原因になります。青酸ガスの発生に伴う症状は以下の通りです。

  • 痙攣
  • 呼吸困難
  • 下痢
  • 嘔吐

さくらんぼを接種してから、30分から1時間程度で発症する可能性があります。万が一症状が見受けられたら、動物病院を受診しましょう。

 スイカ

スイカは植物学上は野菜に含まれますが、食生活では果物として扱われることが多いため紹介します。

水分含有量が約90%と高く、カリウムが含まれているため、暑さで疲れた犬の体力回復に効果的です。

スイカを与える際は、以下の4点に注意しましょう。

  • 過剰接種
  • 温度
  • 種と皮の排除
  • アレルギー

スイカは水分が多いため、多量に与えすぎると下痢を引き起こす可能性があります。

冷やしすぎたスイカは胃腸に負担をかけるため、室温に近い温度に戻してから与えるのがお勧めです。

また、種と皮は犬にとって消化しにくく、消化器症状や腸閉塞の原因になり得ます。

稀にスイカ・メロンといった、ウリ科の植物に対するアレルギーも見受けられるため、少量ずつ与えて様子を見るのがお勧めです。

 梨

梨は水分・ミネラル・食物繊維が豊富な果物で、特に便秘がちな犬におすすめの果物です。梨を食べさせるメリットは以下のようになります。

栄養素

メリット

カリウム

細胞の正常化

代謝調整

食物繊維

腸内環境の改善

プロテアーゼ

消化機能の向上

なお、梨を与える際は、「過剰摂取」と「芯・種・皮」に注意が必要です。

スイカと同様、梨も水分量が多い果物なので、過剰摂取によって下痢・腹痛が引き起こされる恐れがあります。

また、芯・種・皮は硬く、犬にとって消化が難しい素材なので、取り除いてから果肉だけを与えましょう。

 パイナップル

パイナップルは、ビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力の向上や消化の改善に役立つ果物です。含まれる栄養素が、以下のような働きをします。

栄養素

役割

ビタミンB1・クエン酸

疲労回復

食物繊維

腸内環境の改善

ブロメリン

消化の手助け

ビタミンC

免疫力の向上

パイナップルは夏バテや消化不良の改善に役立つ、優れた成分を含む果物ですが、与える際は以下の3点に注意が必要です。

  • 下痢や便秘
  • 糖質過多
  • 芯と皮は取り外す

パイナップルは食物繊維の含有量が多いため、与えすぎると下痢や便秘の原因になり得ます。

また、糖分を多く含む果物なので、糖尿病や肥満のリスクも否めません。

芯は固くて消化が難しく、皮は棘が刺さるため、必ず実の部分だけを与えるようにしましょう。

 バナナ

バナナは犬に与える果物の中でも特に安全で使いやすい果物です。

エネルギーを多く含んでいるため、運動後の筋肉の回復や糖分補給に優れています。

食物繊維も豊富に含まれているため、便秘予防にも効果的です。

特に胃腸が敏感な犬でも消化がよく、初めて果物を与える際の入門フルーツとしても最適でしょう。

ただし、バナナの皮は消化不良の原因となるため、必ず剥いてから与えてください。

また、過剰摂取は下痢や便秘の元になるため、注意が必要です。

 マンゴー

マンゴーは犬の健康づくりに必要な成分を多く含む果物です。例えば、以下のような成分が挙げられます。

栄養素

役割

βカロテン

免疫力向上、老化防止

食物繊維

腸内環境の改善

葉酸

赤血球の生産補助

ビタミンC・ビタミンE

免疫力の向上

βカロテンは体内でビタミンAに変換され、犬の皮膚や被毛の健康維持に重要な役割を果たします。

加えてビタミンC・Eが多く含まれていることから、免疫力の向上や老化防止にも効果的です。

マンゴーを愛犬に与える際は、必ず種を取り除き、皮を剥いてから食べさせましょう。犬が喉を詰まらせる原因になります。

また、加工食品のマンゴーは砂糖が通常よりも多く含まれており、肥満や糖尿病の原因になりえるので注意が必要です。

 みかん(オレンジ)

みかんやオレンジの果肉には、犬の免疫力を高めるビタミンCが豊富に含まれています。

空気が乾燥し、免疫力が低下しがちな冬場は、旬のみかんを摂取して免疫力を上げましょう。

 

また、水分と食物繊維も豊富なため、適度な水分補給と便秘予防にも効果的です。

ただし、柑橘類を与える際は皮に注意が必要です。外皮(白い筋を含む)には、犬にとって有害な成分が含まれているため、必ず完全に取り除いてから与える必要があります。

なお、柑橘系の酸味は胃を刺激する可能性があるため、様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。

 メロン

メロンは神経伝達機能・心臓機能・筋肉機能の調節を行うカリウムが豊富に含まれる果物です。

メロンには以下のような栄養素が含まれています。

栄養素

役割

食物繊維

腸内環境の改善

カリウム

浸透圧の調整

βカロテン

免疫力の向上

メロンは水分が多く、犬の水分を補給する役割を持ちますが、糖分が多い点がネックです。

与えすぎると肥満や中性脂肪や血糖値の上昇リスクが高まります。

また、メロンを食べることでウリ科のアレルギー症状が出る可能性もあるため、少量ずつ与えていくのがお勧めです。

 もも

ももはカテキン、ビタミンC、カリウム、食物繊維など様々な栄養素を含んでいる果物です。

ももに含まれる水溶性食物繊維の「ペクチン」は、犬でも消化しやすいという特徴があります。

 

果肉が柔らかく食べやすいので、食欲不振の犬に最適です。

なお、犬にももを与える際は、種と皮を取り除いてから食べさせるのがお勧めです。

桃の種には中毒を引き起こす成分「アミグダリン」が含まれているため、前もって取り除く必要があります。

皮に有毒な成分は含まれていませんが、消化に良くないため、剥いてから与えるのがお勧めです。

 犬に食べさせてはいけない果物

人間と同じように、愛犬にも果物を与えたいと思うかもしれませんが、犬に絶対に与えてはいけない果物もいくつか存在します。代表的なものを以下にまとめました。

  • イチジク
  • 柑橘類の外皮
  • ドライフルーツ
  • ぶどう(レーズン)
  • プルーン

これらの果物による中毒は、適切な処置が遅れると命に関わる可能性もあります。誤って食べてしまった場合は、すぐに獣医師に相談することが重要です。

 イチジク

イチジクには、ソラレン、フィシンという成分が含まれており、これらの成分が犬に深刻なダメージを与える可能性があります。

少量でも以下のような症状が現れる可能性があるため、注意が必要です。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 口内炎
  • よだれ
  • 食欲不振

万が一愛犬がいちじくを食べてしまった場合は、時間と量、症状が現れた時間などを記録して、すぐに動物病院を受診しましょう。

 柑橘類の外皮

柑橘類の外皮にはソラレンという中毒成分が含まれており、強い刺激を与えます。消化にも悪いため、絶対に食べさせてはいけません。皮には農薬が残っている可能性もあります。

また、外皮だけでなく、薄皮やすじも消化に悪いため、できる限り取り除いてから与えた方が良いでしょう。

万が一誤食した場合は、食べた量と時間、症状の内容を記録して、獣医に相談するのがお勧めです。

 ドライフルーツ

これまでいちごやパイナップル、バナナなどお勧めの果物を紹介してきましたが、ドライフルーツとなると話は別です。

果物の種類にかかわらず、ドライフルーツを与えるのは避けた方が無難でしょう。理由は以下の2つが挙げられます。

  • 生のフルーツよりも糖分が多い
  • 添加物や防腐剤が健康を損なう

果物を乾燥させる過程で糖分が濃縮されるため、ドライフルーツは生の状態と同じグラム数でも、糖分がより多く含まれることになります。肥満や糖尿病の原因になるため、与えてはなりません。

また、ドライフルーツは製造過程で添加物や防腐剤が使用されることが多く、犬にとって有害な成分としてはたらいてしまいます。

特に、以下に記載するレーズンは有毒成分が強いので、絶対に与えないようにしましょう。

 ぶどう(レーズン)

ぶどうとレーズンは、犬にとって最も危険な果物の1つです。わずかな量でも急性腎不全を引き起こす可能性があり、犬の体格や体重に関係なく発生します。

特にレーズンは水分が抜けて成分が濃縮されているため、より危険です。

主な症状として以下が挙げられます。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 食欲不振

誤食した場合は、症状の有無に関わらず、直ちに動物病院を受診しましょう。

 プルーン

プルーンは種子や葉、茎にアミグダリンという有毒成分を含むフルーツです。

乾燥させる過程で毒性が強くなるため、生・乾燥と状態に限らず与えてはなりません。 

 

誤って種を飲み込んでしまった場合、呼吸困難やショック症状を引き起こす可能性があります。

万が一誤飲してしまった場合は、すぐに獣医師の診察を受けることが重要です。

 犬に果物を与える際の注意点

果物は適切に与えれば犬の健康に良い影響をもたらしますが、誤った与え方は重大な健康被害を引き起こす可能性があります。ここでは、安全に果物を与えるための重要な注意点を3つ解説します。

  • まずは少しずつ与える
  • 与えすぎるのは厳禁
  • 皮や種を取り除く

これらの注意点を守ることで、果物給与による事故を防ぎ、より安全に栄養を補給することができます。

 まずは少しずつ与える

新しい果物を犬に与える際は、慎重に少量ずつ進めることが重要です。どんなに安全とされる果物でも、個体によってアレルギー反応や消化の問題が起こる可能性があるためです。

果実を与える際は、細かく刻んでから食べさせましょう。

柔らかい果物でも、噛まずに飲み込むと窒息してしまう恐れがあります。

高齢犬などの噛む力が弱い犬に、梨やパイナップルのような硬めの果物を食べさせる場合は、すりつぶしてから与えると食べやすくなるでしょう。

 与えすぎるのは厳禁

果物の与えすぎは、「肥満」「糖尿病」「下痢」といった様々な健康問題を引き起こす可能性があります。基本の食事はドッグフードで、果物はあくまでも補助的な食材として考えましょう。

与えすぎを防ぐための具体的なポイントは以下の通りです。

  1. 定期的な体重測定
  2. 食事量の調整(果物を与える日は、普段の食事を少し減らす)
  3. 適量を守る(決められた量を超えない)

果物をおやつとして与えるのであれば、1日の食事量の10%以内を目安に置き換えるようにしましょう。

 

 皮や種を取り除く

果物の皮や種は、「窒息」「消化障害」「中毒」といった思わぬ危険をもたらす恐れがあるため、必ず取り除きましょう。

果物の皮は硬く、「消化に悪い」ため、犬に与えるのは避けるべきです。

一方、種は消化に悪いだけでなく、窒息・中毒症状といったリスクを持つことから、絶対に食べさせてはなりません。

さくらんぼやもも、プルーンなどの種には、「アミグダリン」と呼ばれる有毒成分が含まれており、犬の体内に入ると、中毒症状を引き起こします。

安全に果物を与えるために、適切に処理しましょう。

 まとめ

適切な方法で犬に果物を与えることができれば、健康維持に役立つ素晴らしい選択となるかもしれません。ただし、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があるようです。

まずは、以下のリストを参考にして、安全な果物選びから始めましょう。

犬に与えても良い果物

いちご

さくらんぼ

スイカ

パイナップル

バナナ

マンゴー

みかん(オレンジ)

メロン

もも

犬に与えてはならない果物

イチジク

柑橘類の外皮

ドライフルーツ

ぶどう(レーズン)

プルーン

 

ぶどうやレーズンなど、犬に与えてはいけない果物をしっかりと把握しておかないと、かえって健康を損なうリスクがあります。

また、与える量は愛犬の体格に応じて調整し、1日の食事量の10%に抑えるのがお勧めです。

アレルギーが不安な場合や、持病のある愛犬や高齢犬の場合は、事前に専門家の意見を聞くことで、より安全に果物を取り入れることができるでしょう。

もし誤って危険な果物を食べてしまった場合は、すぐに獣医師に相談することが賢明です。

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