犬の健康管理に関心が高まる中、玄米が注目されています。玄米には豊富な栄養素が含まれており、犬の健康維持に効果的だからです。
しかし、「本当に安全なの?」「どのくらい与えればいいの?」という悩みも多く見受けられます。
そこで今回は、犬に玄米を与えることのメリットやデメリット、適切な与え方について詳しく解説します。玄米に含まれる栄養素から、与える際の注意点まで、愛犬に玄米を与えるかどうかの判断に役立つ情報をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
犬に玄米を与えても大丈夫?
結論からいうと、犬に玄米を食べさせても大丈夫です。
獣医師によって、玄米に含まれる栄養素が犬の健康維持に効果的であることが確認されています。
ただし、食物繊維が豊富な玄米は、犬にとって消化しづらい作物なので、柔らかく調理したり、少量ずつ与えるという工夫が必要です。
量と与え方に注意して、愛犬の健康を守りましょう。
玄米に含まれる栄養素
玄米には、犬の健康維持を支える様々な栄養素が含まれています。例えば以下の6つです。
栄養素 |
主な役割 |
カリウム |
生体維持 |
リン |
骨や歯の形成 |
マグネシウム |
筋肉疲労の軽減 |
ナイアシン |
皮膚トラブルの防止 |
ビタミンB6 |
免疫力の向上 |
食物繊維 |
腸内環境の改善 |
ここでは、各栄養素がどのような役割を持つのか、詳しく解説します。
目次
カリウム
カリウムは、愛犬の健康維持に欠かせない栄養素の1つです。主に、以下のような効果があります。
- 細胞の正常化
- 浸透圧の調整
- 過剰な塩分の排出
- 血圧の正常化
活発な犬種や普段から運動量の多い犬にとって、カリウムは特に大切な栄養素です。筋肉をスムーズに動かしたり、運動後の疲労回復を促したりする効果が期待できます。
ただし、過剰に接種させると胃腸炎や不整脈の原因となるため、少しずつ様子を見ながら与えましょう。
リン
リンは、成長期の犬や大型犬などに欠かせない栄養素です。以下のような効果があります。
- カルシウムと結合して骨や歯を形成する
- ATP(エネルギー)の構成
- 酸塩基平衡を整える
ただし、健康な骨や歯を維持するためには、カルシウムとリンのバランスが重要になります。リンが過剰になるとカルシウムの吸収が阻害されるからです。
カルシウムとリンのバランスが1:1〜1:2の配分になるよう、計算して与えましょう。
マグネシウム
マグネシウムは、愛犬の健康維持に深く関わっている栄養素です。以下のように、重要な役割を果たしています。
- 骨や歯を構成する
- ATP(エネルギー)を作る
- 筋肉や酵素を合成する
- 体温や血圧の調節
特に運動量の多い犬にとっては、マグネシウムは欠かせない栄養素です。
激しい運動による筋肉の疲れを和らげたり、突然の痙攣を予防したりする効果が期待されます。
ナイアシン
ナイアシン(ビタミンB3)は、愛犬の体内でエネルギーを効率よく使えるようにするほか、皮膚の健康維持にも深く関わっています。
主な役割は以下の通りです。
- ATP(エネルギー)の生成
- 炭水化物やタンパク質の代謝サポート
- 皮膚のバリア機能の正常化
- 精神安定
ナイアシンを十分に摂取している犬は、皮膚のトラブルが比較的少ない傾向にあります。
また、体内の脂質やタンパク質の代謝をスムーズにする働きもあり、健康的な体重を保つのに役立つ栄養素です。
ビタミンB6
ビタミンB6は、免疫力を保つのに重要な栄養素です。以下のような役割があります。
- 免疫力向上
- 血流や血液の正常化
- 脳内伝達物質に必要なアミノ酸の生成
ビタミンB6には赤血球を作る手助けをする効果があり、血管を拡張して血流を正常化する、血管をダメージから守るなど、数々のメリットをもたらします。
さらに、脳内の神経伝達物質の生成にも関わっており、愛犬の心の安定にも良い影響を与える可能性があるようです。
食物繊維
食物繊維には、愛犬の腸内環境を整える働きがあり、以下のようなメリットがあります。
- 便秘の予防
- 消化の改善
- 減量効果
- 急激な血糖値上昇の抑制
ただし、犬は人間に比べて食物繊維を消化しにくい生き物です。少量であれば腸内環境を整える優れた効果を発揮しますが、与えすぎると消化不良や下痢を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。
乾物中の食物繊維5%未満が摂取の目安です。
犬に玄米を与えるメリット
玄米を犬の食事に取り入れることで、様々な健康上のメリットが期待できます。主なメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 消化機能の改善
- 血糖値の安定化
- 免疫機能の向上
- 皮膚・被毛の健康維持
- 体重管理のサポート
実際に、玄米を定期的に摂取している犬は、便秘の改善や腸内環境の改善が報告されています。
犬に玄米を与えるデメリット
玄米を与えることで、いくつかのデメリットも存在します。例えば以下の4つです。
- 消化への負担
- アレルギーのリスク
- コストと手間
- フィチン酸によるミネラル吸収阻害
犬は食物繊維の消化が苦手なので、与えすぎると消化器官へ負担をかけてしまいます。
対策として、最初は少量から始め、徐々に量を増やしていく方法がお勧めです。
また、玄米に反応して米のアレルギー症状を示す犬もいます。
なお、犬の成長に必要な基本的な栄養素はドッグフードから接種できるため、あえて玄米を食べさせるメリットは少なめです。
玄米に含まれるフィチン酸が、ミネラルの吸収を阻害するケースもあるため、わざわざ犬用に玄米を買ってまで与えるメリットはないといえるでしょう。
玄米の適量はどのくらい?
玄米の適量は犬の体重によって変わります。以下の表に記載した量が目安です。
犬の体重 |
玄米の目安 |
3kg |
1回約33g(1日2回約66g) |
5kg |
1回約50g(1日2回100g) |
20kg |
1回約140g(1日2回240g) |
人間と同様、犬も食事のバランスが重要なので、「肉:野菜:穀物」を1:1:1で組み合わせましょう。
玄米を与える際の注意点
玄米を犬に与える際は、「アレルギー」「消化不良」「中毒症状」「腎臓病悪化」の4つの注意点があります。
犬の健康を思うどころか、悪化させてしまう可能性があるため、必ずチェックしておきましょう。
アレルギーに注意
玄米アレルギーの症状は、軽度なものから重度なものまでさまざまです。以下のような症状が挙げられます。
初期症状 |
痒み 皮膚の赤み 軽度の下痢 |
深刻化した場合の症状 |
嘔吐 激しい下痢 呼吸困難 |
これらの症状が現れた場合は、すぐに玄米の給餌を中止してください。
直ちに獣医師の診察を受ける必要があります。
消化不良を考慮する
犬にとって食物繊維が豊富な玄米は消化しづらい穀物です。
少しでも消化しやすくするために、玄米の調理方法を工夫することが重要になります。
お勧めは柔らかめに炊くことです。
玄米を柔らかく炊くことで消化性が向上します。また、最初は通常の食事に少量の玄米を混ぜる程度から始め、徐々に量を増やしていくことで、消化器系への負担を軽減可能です。
玄米茶は中毒症状を起こす可能性あり
玄米茶は、犬にとって危険な飲み物です。玄米茶に含まれるカフェインは、犬の体内で適切に代謝されず、中毒症状を引き起こす可能性があります。
飼料としての玄米とは、全く異なるものとして認識しておかなければなりません。
誤って玄米茶を飲んでしまった場合、以下のような症状が現れる場合があります。
- 興奮
- 下痢
- 嘔吐
このような症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談してください。予防のために、玄米茶は犬の手の届かない場所に保管することが重要です。
腎臓病のリスク
玄米には多量のリンが含まれているため、腎臓病の犬への給餌には注意が必要です。
腎臓が弱っている犬に玄米を与えてしまうと、リンを上手く排泄できず、過剰摂取になってしまいます。
腎臓病の初期症状である多飲多尿、食欲不振、体重減少などが見られる場合は、玄米の給餌量を調整した方が良いでしょう。
予防的な観点から、定期的な健康診断で腎臓の機能をチェックすることをお勧めします。
まとめ
玄米を犬に与えることで得られる健康効果は多岐にわたりますが、適切な給餌方法と注意点を理解することが重要です。
- 徐々に量を増やして体調を観察する
- 消化しづらいので柔らかく調理して食べさせる
- アレルギー反応に注意する
- 腎臓病など持病がある場合は獣医師に相談する
- 玄米茶と混同しない
玄米は、正しい知識と適切な給餌方法があれば、犬の健康維持に貢献できる優れた食材です。
ただし、すべての犬に適しているわけではないため、個々の犬の状態に応じて判断することが重要になります。
愛犬に玄米を与えても良いか迷った場合は、必ず獣医師に相談してから食べさせましょう。
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