2024/09/01

犬の腎臓サプリおすすめ人気ランキング5選!腎臓病の原因やサプリの選び方も紹介

犬の腎臓病とは?役割を紹介

腎臓は血液から尿を作る役割を持っており、尿と同時に身体に溜まった老廃物も一緒に排泄されるため、身体の中に老廃物が溜まらない仕組みになっています。

このほかにも、身体に必要なホルモンを分泌して血液や骨のバランスを整えたりと、犬の腎臓はさまざまな役割を持っています。このように、腎臓は犬にとって大切な臓器です。

しかし、腎臓病にかかると身体の中の老廃物を排泄する機能や、血液や骨のバランスを保つ機能が低下します。

犬の腎臓病には以下2つの種類があります。

  • 急性腎臓病(急性腎障害)
  • 慢性腎臓病(慢性腎障害)

急性腎臓病は、原因となり病気の治療を行うことで完治の可能性がありますが、慢性腎臓病は腎機能が徐々に弱るため、最終的には腎不全となり命を落としかねません。

ここで、犬の腎臓病について原因や症状を詳しくご紹介します。

急性腎臓病の原因や症状とは

急性腎臓病のおもな原因は以下の通りです。

  • 尿路結石や膀胱破裂などが原因で尿が排泄されず、体内に老廃物(毒素)が溜まった
  • 大量出血や熱中症などによる脱水で血液が正常に供給されず、腎臓が通常通り働いていない
  • 細菌・ウイルスの感染もしくは毒性があるものを食べて腎臓に負荷がかかった

犬が急性腎臓病にかかった場合、1日以内に急激に体調が悪くなる可能性が高いです。症状の例として、ぐったりして動かなくなる、意識がもうろうとしている、呼吸困難になるなどが挙げられます。

処置が遅れると命を落とす可能性もあるため、少しでも異変を感じたら獣医師の診察を受けましょう。発症のサインに気づくためにも、日頃から排尿時の様子や尿の色・量を確認しておくことが大切です。

獣医師

宮田先生

日常生活における犬の急性腎臓病の一般的な原因は、腎毒性を有する物質の摂取です。重金属(鉛、水銀、カドミウム等)、有機化合物(不凍液、農薬、除草剤等)、薬物などが挙げられます。不凍液は甘くて美味しいらしく、毒と思わず一度に多くを摂取してしまいます。人が家庭で服用している薬の幾つかは犬にとって腎毒性があります。日常生活でこれらの管理に気をつけましょう。

熱中症などで重度の脱水状態になると、腎血流量が低下して腎機能が障害されて急性腎臓病の状態になります。人も犬も全身麻酔をする際に静脈点滴をする主な目的は、腎血流量を維持して腎障害を防ぐためです。腎機能が低下している飼い犬は、特に脱水状態を回避するよう気をつけて下さい。

細菌性の急性腎臓病はレプトスピラ感染によるレプトスピラ症です。ネズミなどの野生動物の尿中に含まれるレプトスピラを、体内に取り込むことによって感染が成立します。

急性腎臓病の症状は急性に起こる食欲不振、嘔吐、沈うつ、乏尿などです。乏尿以外の症状は消化器疾患で一般的に見られますが、動物病院で血液検査をすれば急性腎臓病か否かの診断は比較的容易にできます。

慢性腎臓病の原因や症状とは

慢性腎臓病の原因は、加齢により腎機能が低下して発症するケースがほとんどです。遺伝的な要因や自己免疫疾患が関係していることもありますが、いずれにせよ慢性腎臓病が完治することはなく、症状を緩和したり進行を遅らせたりする治療が行われます

また、慢性腎臓病は国際的ガイドラインにより4つのステージに分類されます。

症状

見た目の変化・様子

第1ステージ

ほぼ変化なし

ほぼ無症状

第2ステージ

薄い尿を大量にする

水を飲む量が増える

第3ステージ

食欲不振や嘔吐、貧血が見られる

ぐったりしている

第4ステージ

尿毒性が強くなり、第3ステージで見られる症状が強く出たり、痙攣や神経症状が見られたりする

明らかにぐったりしている

愛犬の不調がはっきりわかるのは第3ステージからなので、実際にはこの段階で動物病院を受診する人が多いです。特に、慢性腎臓病はどのシニア犬でも発症する可能性があるため、もしも慢性腎臓病を発症した際は動物病院での通院や治療を行う必要があります。

普段の暮らしで腎臓病の予防や悪化を防ぐためには、定期的な健康診断を心がけるとともに、食事で摂る栄養素に気を配る必要があります

獣医師

宮田先生

慢性腎臓病の原因は、免疫学的疾患、アミロイドーシス、腫瘍、腎毒性物質、腎虚血、炎症、感染、遺伝的疾患、先天的疾患、尿道閉塞などです。急性腎臓病と異なり、一般的に慢性腎臓病は原因の特定が難しいです。小難しい原因を並べましたが、日常生活で飼い主さんはこれらを余り気にする必要はありません。常識的な飼い方を心がけ、飼い犬に普段と異なる事があったら動物病院を受診して下さい。

飼い主さんが慢性腎臓病の飼い犬に気づく症状は、多飲多尿、体重減少、嘔吐、食欲低下などです。ゆっくり進行するので、飼い犬の異常を明確に意識した飼い犬さんは「そういえば1~2ヶ月前からオシッコが多くなっていた」と思い返すことがよくあります。多飲多尿は他の疾患でも見られる症状ですが、血液検査で容易に鑑別できます。

犬の腎臓病の治療法

犬の腎臓病には点滴や透析、投薬などの治療が行われます。

急性腎臓病の場合は入院治療が一般的です。この場合、水分や電解質などを点滴で投与する輸液療法などが行われ、ステージや症状に合わせて皮下点滴なども行います。

また人の腎臓病と同じように人工透析や腹膜透析を行う治療もありますが、これらの治療が受けられる施設はごくわずかです。

慢性腎臓病の場合は完治できないため、症状の進行を遅らせる治療を行います。腎臓に負担をかけないための内服薬、タンパク質や塩分量などを制限した食事療法を行いますが、処方された薬や食事療法は生涯続けなくてはなりません。

犬の腎臓病を完全に予防する方法は確立されていませんが、毎日の生活や食事で予防につなげることはできます。そこで役立つのがサプリメントの存在です。

獣医師

宮田先生

急性腎臓病の治療は第一に輸液です。輸液で脱水および腎血流量を是正します。同時に、高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症、嘔吐などを管理します。治療が功を奏すると、乏尿が改善されて尿がどんどん排泄されるようになります。すると入院当初はグッタリ横たわっていた犬が、スクッと立ち上がり歩き始めます。溜まり過ぎていた老廃物が、尿とともに排泄される体内の様子が伝わってくるようです。

慢性腎臓病は原因によって異なりますが、多くの場合完治させる治療法がありません。進行を遅らせる治療で対応することになります。低いステージでは腎臓用のフードやサプリメントを与え、ステージが進むと腎臓の血流を増やして血圧を下げる内服を開始します。状態によって輸液などをします。

犬の腎臓サポートサプリの目的

犬の腎臓サポートサプリは、必要な栄養素を効率良く補い腎機能の低下を防ぐためにあります。

腎臓病の予防や悪化を防ぐためには、普段の食事で栄養に気を配らなくてはなりません。もちろんドッグフードにもさまざまな栄養素が含まれていますが、普段の食べ物だけで必要な栄養素をすべて吸収し、身体に悪影響を及ぼす栄養素を排除するのは困難です。

サプリメントは医薬品ではないため、動物病院の投薬や点滴のように即効性があるわけではありませんが、普段からサプリメントを摂取することで腎機能の維持が期待でき、腎臓病の予防や進行を大きく遅らせることができます。

また、犬の腎臓サプリメントは腎機能の健康維持に働く成分以外にも有効的な成分を含んでいる場合が多いです。シニアになればどんな犬でも腎臓病の発症リスクが高まるため、たとえ腎臓病を発症していなくてもサプリメントを摂ることで腎臓病や他の病気の発症を予防することができます。

犬の腎臓用サプリメントの選び方

犬の腎臓用サプリメントは、動物病院だけでなくペット用品店やドラッグストア、ネットショッピングで手軽に購入することができます。とはいえサプリメントは種類も多く、何を基準に選べばよいか迷うこともあるでしょう。

もしもサプリメントの選び方がわからなければ、以下3つのポイントを参考にしてみてください。

  • 配合成分で選ぶ
  • 形状で選ぶ
  • 安全性で選ぶ

ひとくちに腎臓サポートサプリメントと言っても、腎臓の働きを助けるものや腎機能の低下で起こる貧血を助けるものなどさまざまなタイプがあり、配合される成分も製品によって異なります

また腎臓病を発症している犬は食欲不振になりやすいため、接種しやすい形状のサプリメントを選ぶことも大切です。

なにより、直接口にするサプリメントだからこそ製品の品質や製造の安全性に納得いくものを選ぶのが理想と言えます。

では、腎臓サポートサプリメントの選び方で抑えて欲しい3つのポイントについてさらに詳しくご紹介します。

成分で選ぶ

腎臓サポートサプリメントには次のような成分が配合されており、それぞれに特徴やおすすめ対象が異なります。

  • 吸着・排出サポート成分
  • 乳酸菌類
  • オメガ3脂肪酸

吸着・排出サポート成分

吸着成分(活性炭やキトサンなどの食物繊維類、またはカルシウム系やアルミニウム系、鉄系、炭素系成分)は、体内に溜まった老廃物や腎臓に負担がかかる余分なリン・ナトリウム・カリウムなどを吸着し排出しやすくする成分です。

なかでもリンが体内に蓄積されると、骨から溶け出したカルシウムと結合して骨がもろくなったり、石灰化したりします。これにより血管が詰まると、命の危険に繋がります。

また、腎機能を正常化するためには排泄を促すことも大切です。普段の食事からタンパク質やリンの摂取量をコントロールできない場合は、吸着・排出サポート成分を含んだサプリメントがおすすめと言えるでしょう。

乳酸菌類

乳酸菌類(ストレプトコッカスサーモフィルス、ラクトバチルスアシドフィリス、ビフィドバクテリウムロンガムなど)は、善玉菌を増加を促して窒素化合物を低減する働きが期待できます。腎機能が低下すると、タンパク質の代謝により産生される老廃物(窒素性廃棄物)が体内に蓄積されるようになるため、乳酸菌の摂取は腎臓病予防に繋がるのです。

また乳酸菌には腸内環境を良好に保つ働きもあるため、免疫力の維持にも役立ちます。腎臓病対策だけではなく免疫力アップを目指したい、お腹の調子を整えたい場合におすすめです。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸(クリルオイル、緑イ貝、サーモンオイル、魚油、亜麻仁油など)は、血行促進や炎症の緩和に役立つ健康維持に欠かせない必須脂肪酸です。また必須脂肪酸は腎臓病の発症リスクを減らしたり、進行の速さを緩めたりする働きが期待できます。

オメガ3脂肪酸は、食事療法でリンやタンパク質の量がコントロールできている犬や、心臓など腎臓以外にも悩みがある犬、腎臓病の予防を心がけたい場合におすすめです。もしも体質的に脂質を控えなければならない場合は、獣医師に相談しましょう。

形状で選ぶ

すでに腎臓病を発症している場合は食欲不振になりやすいため、摂取しやすい形状のサプリメントで身体に負担がかからないものを選ぶのがおすすめです。また、継続しやすくするためにも形状にはこだわるべきと言えるでしょう。

ここで、腎臓サポートサプリメントに多い形状とその特徴を以下の表にまとめました。

形状

メリット・デメリット

与え方

錠剤・タブレット

  • 給与量の計量が不要
  • フードに混ぜても味が変わりにくく食べやすい
  • 飲み込む力が弱い犬や歯が弱い犬には向いていない
  • そのまま与える
  • ご飯に混ぜる

カプセル・ソフトカプセル

  • 給与量の計量が不要
  • 飲み込む力が弱い犬や歯が弱い犬には向いていない
  • 粒がやや大きめ
  • そのまま与える(前後で水分補給が必要)
  • ご飯に混ぜる
  • ぬるま湯で溶かす
  • カプセルを割って中身を与える(製品による)

粉状・顆粒

  • 香り付けしているものもありフードにトッピングしやすい
  • 歯が弱い犬にも与えやすい
  • 複合タイプが多く複数の有効成分が摂取できる
  • お皿に残りやすい
  • ご飯の味や風味が変わりやすい
  • 給与量の計量が必要
  • ご飯にトッピングする
  • 飲水に溶かす
  • そのまま舐めさせる

液体

  • 身体に吸収されやすい
  • 食欲がない犬にも直接口に与えやすい
  • 給与量の計量が必要
  • 種類が少ない
  • ご飯や水の味や風味が変わりやすい
  • そのまま舐めさせる
  • フードや飲水に混ぜる
  • シリンジやスポイトで直接口に入れる

おやつ

  • 嗜好性が高く与えやすい
  • 気軽に試せる
  • 普通のおやつより与えられる量が少ない
  • 有効成分の含有量が少なめ
  • そのまま与える
  • フードに混ぜる

粉状・顆粒のように香り付けされているものもありますが、腎臓サポートサプリメントの多くは無味無臭なので、そのまま与えても食べてくれない可能性があります。サプリメントは継続して摂取する必要があるため、形状はもちろん与え方にも注目してみましょう。

安全性で選ぶ

サプリメントは医薬品ではないため、安全試験や成分試験を行わなくても販売することができます。製品の品質や安全性を見分けるためには、以下のような特徴を持つサプリメントを選びましょう。

  • 動物病院で取り扱っている
  • 医薬品メーカーが製造している
  • 製造工場の安全性がわかる情報の公開
  • 有効成分の含有量が明記されている

サプリメントに含まれている添加物は、有効成分を身体に取り入れやすくするために使用されているため安全性に問題はありません。

大切なのは、添加物の有無よりも犬の健康維持に役立つ成分がどれだけ配合されているか、また信頼できるメーカー・販売元かどうかです。
サプリメントの中には、安全性や効果にエビデンスのある成分を使用していても、その含有量がごくわずかという例もあります。製品の公式ホームページやパッケージなどで、成分の内容や含有量をチェックすることもサプリメント選びに必要と言えます。

獣医師

宮田先生

飼い犬がある程度の年齢になったら、一見して元気そうでも予防的にオメガ3脂肪酸のサプリメントを与えることは良い選択だと思います。これは腎臓だけでなく他の部位の炎症を抑える効果が期待できます。人も年をとると身体のあちこちが痛くなりますよね。

慢性腎臓病と診断されたら腎臓用の処方食を与えます。処方食を食べたがらない場合は、腎臓用サプリメントを与えます。定期的な血液検査で腎機能の数値、血中リン濃度、血中カルシウム濃度などを測定し、それらの検査結果に基づいてサプリメントを選ぶのもいいでしょう。

獣医師おすすめ!犬の腎臓用サプリ5選

ここで、獣医師が実際におすすめする犬の腎臓サポートサプリメントをピックアップしてご紹介します。

腎サポートピューレ

簡単な製品の説明:低たんぱく・低リン・低ナトリウム設計のペーストタイプサプリメント。さつまいものほどよい甘みで食いつきをサポートするほか、食べきりサイズなので持ち運びにも便利です。

容量 10本入り(1本5g)
料金 1,000円(税込)
形状 ペースト

カリナール®コンボ

簡単な製品の説明:吸着成分と乳酸菌を配合した複合サプリメント。パウダーなのでフードや飲水に混ぜやすく、リン吸着と消化管内窒素物のケアを同時に行えます。

容量 40g
料金 2,200円前後(当サイト調べ)
形状 パウダー

プロネフラ®

簡単な製品の説明:吸着成分と排出成分をメインに配合した液体タイプのサプリメント。チキンと魚のフレーバーで、おいしく続けやすいのが特徴です。

容量 60ml
料金 3,000円前後(当サイト調べ)
形状 液体

アンチノールプラス

簡単な製品の説明:腎機能はもちろん、関節や皮ふ・被毛、脳などの健康を維持する複合型サプリメント。動物病院での取り扱いも多く、品質と成分の吸収にこだわっているのが特徴です。

容量 30〜270粒
料金 3,828円〜29,997円(税込)
形状 ソフトカプセル

POCHI KDヘルス

簡単な製品の説明:尿素サイクルやアンモニア代謝に不可欠なオルニチンやアルギニン、亜鉛を配合した、腎臓の健康維持に役立つサプリメント。吸着・排出成分や食物成分も配合されているので、腎機能が心配なあらゆる犬におすすめです。

容量 20g・200g
料金 800円・5,280円(税込)
形状 粉末

犬の腎臓用サプリを与えるときの注意点

犬の腎臓サポートサプリメントを必要とする犬は、すでに薬を処方されているケースもあるでしょう。ここで注意したいのが、飲み合わせによって健康に何らかの影響を及ぼしたり、薬の効果を強める、または弱める可能性がある点です。

もし併用可能と記載されているサプリメントだとしても、薬とサプリメントの間は2時間程度開けておくと安心と言えるでしょう。

特に、リン吸着成分が配合されているサプリメントは推奨されている飲み合わせや与え方を守らないと、食事から摂った必要不可欠な栄養素や薬の成分まで吸着・排出する可能性があります。

一般的な犬用サプリメントよりも注意点が多いため、まずは獣医師に相談し、メーカー指定の与え方や注意書きを必ず確認するようにしましょう。

犬用サプリメントに関する気になる疑問

腎臓サポート系のサプリメントには注意点が多いため、これまで犬用サプリメントを経験したことがある場合でも疑問や不安を抱くことはあるでしょう。最後に、犬用腎臓サポートサプリメントに多く見られる疑問についてまとめました。

腎臓が悪い犬が食べてはいけないものは何?

腎臓が悪い犬は、以下の食品を摂らないよう注意しましょう。

  • リンを多く含む食材(ジャーキーや魚の干物など)
  • 塩分濃度の濃いもの(魚介類、鰹節、チーズなど)
  • 高タンパクなもの(タンパク質30%超えはNG)

リンは皮ふや毛、脳、筋肉など身体づくりに必要な栄養素なので、腎臓病でもある程度の摂取は必要です。ただ、摂りすぎてしまうと高リン血症を引き起こす原因となり、腎機能が損なわれるので注意しなくてはなりません。

また塩分濃度の高い食べ物は血圧が上昇し、腎臓に負担がかかります。腎臓病が進行していると腎臓のナトリウム排出能力も低下するため、ある程度制限しなくてはならないでしょう。

そして高タンパクな食品は、代謝産物を増やし腎臓に負荷をかけます。特に8歳以上の犬は20〜28%、腎臓疾患を抱えている犬は20%以下の低タンパク食が理想的です。もちろん、タンパク質もリン酸同様に身体づくりに欠かせない栄養素なので、適度に制限しましょう。

アンチノールは腎臓にどんな効果がある?

アンチノールにはオメガ3脂肪酸や抗酸化成分が含まれているため、腎臓の保護に効果が期待できます。また、血液のめぐりを良くしたり心臓や関節など身体全体の健康維持に役立つので、シニア犬の健康維持におすすめです。

犬が腎臓が悪いと寿命はどのくらい?

腎臓病による余命はステージによって異なりますが、動物病院で慢性腎不全と診断された場合の余命は1年半から2年と言われています。また進行により尿毒症を起こすと、1週間から1ヶ月のうちに命を落とすケースもあるため、異変を感じたらすぐに動物病院へ受診することが大切です。

また、急性腎不全(急性腎臓病)の場合は原因を特定し、適切な治療を受ければ回復する可能性があります。

まとめ

犬の腎臓サポートサプリメントは、必要な栄養素を効率よく取り入れ、腎機能の低下を防ぐ目的で製造されています。
腎臓病を防ぐためには栄養に気遣った食生活が必要ですが、普段の食事で得られない成分や排出される成分を補うためにも、サプリメントが役立ちます。
すでに腎臓病を患っている場合もそうですが、シニアになると腎臓病の発症リスクが高くなるため、腎臓病の予防や進行を遅らせるものとしてサプリメントを取り入れるのも良いでしょう。サプリメントを選ぶ際は、成分や安全性、形状に注目してみてください。

監修者
宮田和彦

宮田和彦

神奈川県で生まれ、北海道の獣医学科を卒業。 1991年から2024年まで動物診療施設を開設。