ヒメマツタケの式名称は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言い、和名が「ヒメマツタケ」です。
「アガリクス茸」というキノコは存在しないのですが、「アガリクス」という言葉だけが独り歩きしてしまい、勘違いをしてしまう人が増えています。
「アガリクス」というのはキノコの中で、「ハラタケ属」という種類を表す言葉です。
ハラタケ属に属するキノコは、なんと200種類以上。
つまり、アガリクスと言えるキノコは200種類以上存在するのです。
料理で使われるマッシュルームも、アガリクス(ハラタケ属)です。
間違えずに選んで欲しいアガリクスは、「ヒメマツタケ」です。
ヒメマツタケは、日中の気温は35度以上、夜間は20度以上。
昼と夜の湿度差があり、定期的に豪雨が降る環境でのみ成長します。
育てる為には、徹環境底された管理が必要になります。
自然環境下で育つヒメマツタケがもともと希少だったように、露地で育てるのは難しいことです。
ヒメマツタケは、湿度や、雨のタイミングで成長が大きく変化します。
いつでも、最良の環境であるようハウス栽培で育てています。
学名 | アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill) |
---|---|
和名 | ヒメマツタケ 原色日本新菌類図鑑(I)保育社 |
原産地 | 米国のフロリダ半島や南カロライナの平原にも分布しておりますが、主にブラジル東南部サンパウロの ピエダーテの山地に自生しております。 |
分類 | 名前もないキノコの種菌(胞子)が、1965年、現地の日系人、古本隆寿氏(農業)から、 三重県津市の故・岩出亥之助博士へ送られてきました。 培養試験の結果、これが ハラタケ科、ハラタケ属に属するアガリクス・ブラセイ・ムリルなる学名のキノコであることが、1967年ベルギーのハイネマン博士によって鑑定されました。 |
人工栽培 | 日本とブラジルの気候、風土、土壌などの 違いから、種菌の培養、さらに効率よく発茸させるには 10余年もの歳月を要しました。 稲ワラやサトウキビバガスなどの堆肥の上に土でウネ床を作り、その根元に種菌を接種する特殊なハウス栽培「ウネ作り法」が確立されたのが1975年であり、大量生産の目途が立ち、栽培の努力が実ったのは1978年でした。 |
命名 | 分類学上から「カワリハラタケ」と呼ばれていましたが、出荷初日に遊びにきた近所の女の子が、そのキノコを見るなり「まぁ可愛いキノコ、オヒメサマのようだわ」と声を上げました。 かくて、実用化の記念すべき日に「姫マツタケ」と命名されたのです。 |
摂取方法 | 一見、マッシュルーム(ツクリタケ)に似ていますが、柄は太くて長く、香りが強く、 その肉質には甘味があり、歯ざわりも良いという特徴があります。そのため、和・洋・中華料理に適しているといわれています。 |